湯島の夜/湯島本店 Night Of Yushima -180ページ目
<< 前のページへ最新 | 176 | 177 | 178 | 179 | 180

ニューウェーブからプログレッシブへ

わけのわからないジャケット買いをしていると、いつの間にかジャンルが絞られてきました。ハードロックもフュージョンもノイズもニューウェーブもパンクもゴスも、あるものは(特に僕が好きなものは)今ではプログレッシブなものとして、まとめちゃいたいと思うようになりました。プログレと呼ばれるものは幅が広くて、皆さんもご承知のようにいろいろなものが集まったごった煮状態です。じゃプログレってジャンルでいいじゃんって感じです。写真は当時好きだったアートベアーズのBOXセットです。

ファウスト

新宿で一人暮らしを始めたのは池袋西武デパートの画材売り場に就職が決まったからです。といってもテナント社員なのでデパートの社員には頭が上がりません。休みの日は友達もいないので東武デパートの五番街?の輸入盤屋さんや西武のアールヴィヴァン、高田馬場のオパスワンとか新宿のUKエジソンとか時には下北沢や明大前の輸入盤屋さんまで行って暗いジャケットのレコードを買い込んで来ました。全部ジャケット買いでした。そのほとんどがスロッビングリッスルやマウリィツイオビアンキとかのインダストリアルノイズやニューウェーブやポジティブパンク、今ではゴスと呼ばれるものたちでした。そして、それらをひとり部屋で聞きまくったのです。といってもしばらくすると寝てしまいましたがね(笑)。写真は当時のものではないですが、ファウストのブートテープです。2年前にお茶の水のディスクユニオンで購入しました。新宿時代にもこういったわけのわからないテープを沢山購入して喜んでいましたね。当時のレコードは高田馬場の中古レコード屋さんに売ってしまったので、現在は、紙ジャケ化した当時のCDを買い揃え悦に入っているのです。

僕の好きな音楽

僕は福島県の郡山というところに育ちました。ここでは70年代、僕が高校生の頃にワンステップフェスティバルという当時にしては珍しい田舎でのライブイベントが行われました。誰が出演したのかは覚えていませんが、国内からは外道だけが出演したことを覚えています。当時、僕はマカロニウェスタン音楽(エンニオ・モリコーネ)と拓郎という妙な取り合わせで音楽を楽しんでいました。大学に入ると友達の影響でカルメンマキ&OZ、外道、紫、コンデション・グリーン、クリエイション、コスモスファクトリー、Char、ディープ・パープル、レインボー、ジュダースプリーストと割とハードなものを聞きました。ギターもフォークギターからエレキギターに移行しました。相変わらず下手でしたがね。それにピンクフロイド、Tレックスなどもジャンルもわからずに聞きました。そして大学を辞め、絵の学校を経てレコード屋でバイト。バイトではレコード屋の先輩が元ずうとるびのベーシストだったので、その影響を受けました。彼の弟がスクエアのベーシストになり(マジックのあたり)、北島健二と六本木ピットインでセッションするのを聞きに行ったりしました。フュージョンの時代です。マライアも聞いて、ちょっとジャズ屋の世界も覗きました。そして、バイトをやめて、新宿で一人暮らしをすると、SPKとかノイズ音楽やニューウェーブにはまっていくのです。写真はSPKのBOXセットです。
<< 前のページへ最新 | 176 | 177 | 178 | 179 | 180