ジャイケル・マクソンの忌まわしい憂鬱 | 湯島の夜/湯島本店 Night Of Yushima

ジャイケル・マクソンの忌まわしい憂鬱

ハメリカの異常歌手ジャイケル・マクソンが死ぬと、それまで彼を異常者、犯罪者扱いしては笑い者にしていたハメリカ人たちが偽善の涙を流した。腐敗して溶けだしたジャイケルの死体に手を焼きながら、葬儀屋たちが困っているころ、ジャイケルの死体が入っていない棺を前にハメリカ人や偽善歌手たちが嘘くさい陳腐なセレモニーを開催していた。

腐敗してドロドロに溶けているジャイケルの魂はそこにはなく、偽善大国ハメリカの上空にあった。ジャイケルは「30秒で泣く子役」的なハメリカ人たちの偽りの涙や嘘くさいセレモニーを空の上から見て「お前らこそ異常で犯罪者だ」と笑った。

一方、神州倭国でも先日まで忌野などと忌まわしい名の人の役にも立たない歌を歌っていた一介のフォーク歌手の死に涙していたくせに、その涙はアッという間に乾いて、「今度はジャイケルよ」なーんて忌野なんかもう心にあらずとジャイケルの歌なんか「ツリラー」くらしか聞いたことがないジャイケルファンでもないくせにジャイケルマクソンの死に涙するのであった。

早く・・・お前らが死んでくれ。