さだまさし「私は犬になりたい」にみる昔の字余りフォークソング | 湯島の夜/湯島本店 Night Of Yushima

さだまさし「私は犬になりたい」にみる昔の字余りフォークソング

湯島の夜/湯島本店  Night Of Yushima

さだまさし...くまだまさし・・・似てる。さだちゃんといえば、最近、ソフトバンクのCMソングがしつこいくらいに流れている。かみさんがファンでおいらも何度か一緒に彼のコンサートに出かけている。さだまさし=ださい...とういうのは大半が食わず嫌いなのであって、おいらもそのひとりであった。というと好きなのかファンみたいだ...が、答えはNO...なのである。実際に見た彼はギターがうまくて歌もうまいのである。音楽的にもサザンとかエグザイルとかなんとかチルドレンみたいに“いつも同じ様な曲”を作らない。

ただし、声は気持ちが悪いし、「映画で作った借金のため」とかやたらに言いやがる。その割には生活に困っている風には見えないし、高価なギターなんか使っている...。なにやら嘘くさいのである。

ン???持ち上げたり、落としたり...いったいオマエは好きなのか嫌いなのかどっちなんでえ!ってことになると思うが、人の好き嫌いなんて軽々しく言えないが「嫌い」なのである。

1年に4回くらい国家放送局であるNHKでも深夜に全国各地の支局で生放送のディスクジョッキーみたいなこともしていて要領のいいところを見せる。

で、今回の「私は犬になりたい」も要領の良さの片鱗を見せる。キャッチーな70年代フォークブーム時の様な簡単なコード進行によるギター1本による金のかからない冗談のような曲構成。歌詞には横浜や実籾、海老名まで行っても電車代だけで450円以上になってしまって帰れないとか、その土地の住民心をくすぐってしまう。

ったく...本当に要領のいい嫌な偽善者である。

それでどうかと言えば...実はおいらも「私は犬になりたい」を買ってしまったのである。だって、490円なんだもの。